2016年04月03日
法話
尾張横須賀の地で、塚本たし先生と坂かよさんの出会いがあり、お題目の集会が生まれ、今日まで七十数年です。
迂余屈折・試行錯誤を重ねる中で、妙法寺になって十周年を迎えます。
諸先師、諸先輩、求道の同志等、多くの方々のお支えに依って今日があると実感いたしております。これからも絶えることなく、お題を信じ、唱え、伝えてゆく決意です。
その「お題目」は何処に発信元があるかと言えば、法華経、如来神力品の中です。釈尊が大地から湧出した地湧の菩薩たちに対し、仏滅後、末法時代に「妙法蓮華経」の五字を伝えてほしいと、布教の使命を付属されました。日蓮大聖人はその釈尊の遺言を忠実に受け止められ、私達に久遠の仏様の実在と、救いを信じて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱え伝えることを日々の信心の基本とされました。
昭和五十七年妙法会の新しい道場として立った建物が三十数年後、お寺になるとは誰も想像しなかったことです。法華経を学び、「お題目」と向き合う中で、日蓮聖人の宗教に直参する機運が高まり、自然の成り行きで日蓮宗妙法寺が誕生しました。
今回、お寺の荘厳具にと、お預かりしたお布施で、仏像四体(普賢菩薩、文殊菩薩、不動明王、愛染明王)造立、吊灯篭一対・他仏具修復等をさせていただきました。更に篤信の信者様より十羅利女(十体の羅利)の奉納があり、開基法要の中で開眼させていただきます。又、十周年記念にと日本を代表とする書家(現代書道二十人の中の一人)江口大象師から「立正安国」の額を奉納していただきました。この額の奉納にご縁は、妙法寺の姿勢に共鳴して下さった、半田市妙見結社の大橋上人のご紹介によるものです。
今後も、南無妙法蓮華経のお題目を信じ、唱え、伝えるお寺でありたいと決意を新たにしています。